2005年04月12日

ビッグ・フィッシュ

BIG FISH
監督 Tim Burton

 ユアン・マクレガー主演(といっていいものか?)だし、感動作ということなので、劇場公開中に観ようと思いながら、見逃した作品

 最初はちゃちなお伽話をえんえん聞かされて、ものすごく退屈。何度途中で見るの止めようかと思ったことか

 以下ネタバレ

 付加価値をつけて話をおおきく面白くしようとする父親に、子供の頃から聞かされてきた父の虚栄の冒険譚に辟易し、本当のことを知りたいと願う息子。この二人の絆を描くストーリーなのだけど、それがわかるのは本当に最後の最後
 まず冒頭のほうで、魔女に会いに行く父の幼き頃の冒険が語られるが、実はこれがラストのキーになるとはちょっと思いつかなかった。自分ちょっと頭弱いな、とか思ってしまったくらい、伏線がいっぱい張られていたはずなのに...でもあのラストは正直うまいな、と感じた。ちょっと涙腺緩みかけましたよ

 まず魔女に自分の死ぬときの姿を教えてもらうが、そのあとの空想の冒険の中で危険な目にあうたびに「違う、これは僕が見た死に方ではない」というメッセージが与えられ、何度も危機を回避していく。それほどに父の死に方というのは、この映画を通してキーとなってくる
 そしてラスト、本当に病床の父が病院で死ぬ間際に、同じメッセージを発し、そばにいる息子に魔女に見せてもらった死に方を話してくれと願う。息子はその話だけは聞いてないんだと困惑しつつ、一番嫌っていた父の虚栄癖を真似て、親父発信のお伽話ではなく、息子自らが話を作っていくという件になるのですが...ぶっちゃけ正直ちょっと首を上に上げて、涙がこぼれるのを防いだりしてました

 そうして、父親の葬式の参列者の中にお伽話のなかでしか語られなかった人たちを、息子たちが目の当たりにする。父親にとっての現実(家族)と空想(家族以外)が一つになる瞬間が設けられる
 空想の中の人たちはもちろん、自分の背丈の倍もあるような巨人だったり、胴から上が二人で足は一人分しかないような双子ではなく、通常よりも背丈のある人だし普通の双子なんだけれど。息子にとっても全てがウソではないんだと知る機会になるし、観客もくだらない空想が、実はさらにくだらないかもしれない現実よりは面白いんだと気づかされることになる

 2時間映画のラスト30分切ってるんじゃないかというところまで延々と我慢させられるが、以上2点の感動と主題を味わうためにも必要な我慢です。オススメ
posted by なす at 02:44| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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