2005年07月04日

スターリングラード

ENEMY AT THE GATES
監督:Jean-Jacques Annaud

 タイトルから期待していたものとはちょっと違うものを見せられた。邦題と原題、全然違うのね。興味のそそり方としては邦題は上手くつけたと思うけど、あんま関係ないじゃん!もう少し政治色/戦争色の強いものかと思っちゃったよ!

 第二次世界大戦中のスターリングラードでの攻防戦で生まれた実在の英雄ヴァシリの人間ドラマ。その中心となるのは、ヴァシリ(Jude Law)対策として派遣されてきたドイツのケーニッヒ少佐(Ed Harris)との行き詰まるスナイパー同士の戦い。これは確かに魅せられるものがあった。ケーニッヒ少佐に次から次へと戦友を奪われ、サーシャ(ヴァシリを尊敬している子供)やダニロフ政治将校まで死んでしまう。
 頭を確実に狙うスナイパー同士だから、死は一瞬で訪れる。苦しみもがきながらとか、酷い殺され方がない分だけ、その死はものすごく切ない。ケーニッヒ少佐も最後は負けを悟り、初めて見る相手の顔を見つめた瞬間に頭を射抜かれる。
 映画の中には、死の瞬間の尺を伸ばして、できるだけそれを劇的に見せようとするものもあるが、この作品にはほとんどそれがなく、淡々としていて、それが全体の持ち味となっているし、テンポの良さにもつながっているんだと思う。かといって死は形骸化されずに、ヴァシリとそして観客の心理へ深く残る不思議さ。
 そういう作品全体を構成するしめやかさが、ラストの軍病院(?)でのシーンでの余韻を醸し出すでしょうね。

 戦争に対する恐怖とかを感じる人もいるかもしれないし、コミュニズム(スターリニズム)に対する敵愾心を抱く人もいるかもしれない。またはコミュニズムとファシズムという20世紀に台頭し消えていった主義をもった国家同士の戦争に何らかの意義を感じようとするかもしれない。
 僕はあらすじを全然見てなかったから、邦題からはそういうものを感じていたけど、この映画ではそういうものはサブストーリー的に胃に放り込まれた感じがして、僕にはちょっと消化不良。邦題があったからこそ借りてみたわけで、その意味では価値のある邦題だったかもしれないが、ちょっとその辺りで変にひっかかりを感じるんですよね・・・
#結果、面白かったんだしいいじゃん、って話ですけど

[英語の勉強]
  • My name ... is Nikita Sergeevich Khrushchyov.
  • posted by なす at 01:30| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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