2005年06月05日

バタフライ・エフェクト

THE BUTTERFLY EFFECT
監督:Eric Bress & J.Mackye Gruber

 全体的にネタバレ含むのでご注意を






 『河童』?いや、あそこで終わってたら芥川龍之介のあの作品みたいだな、と思っただけなんだけど。途中、話が見えにくくなってて飽きてくるが、ラストはちょこっとだけ救われる物語。

 オムニバスで数編流しながら、実は裏では1つに繋がっているというストーリー構成は、たまにみかけるが、完全にif(じゃないかもしれないけど、そこは重要じゃないと思う)の世界を使って、エヴァンが少年期の喪失した部分を明確にしていくという、変わった構成の作品。小粒ながら良作だと思います。

 元々記憶については自分なりの興味や解釈はあるんだけど、この映画は観終わった後、俺も記憶の書き換えできるんじゃねーの?くらいに思ってしまった…
 記憶の再構築をした上で、自分がたどってきた運命すらも変化しているし、自己の肉体すらそれに従うという、僕にとってはものすごく興味深い世界。
 いや、確かに記憶が全てなんだよね、僕は朝起きたときに昨日までの自分を思い出す、という作業をするが、そこにあるのは、毎回同じ自分だし周りも同じ。だから自分が生きてきた年数分は少なくとも連続していると思い込んでいるわけだが、実際にはそうではないのかもしれないという心持は少なからずあるわけで。

 エヴァンは、記憶の再構築した後、構築の開始部分から現在までの記憶は持っていないし、逆に再構築する前の少年期と青年期の記憶(例えばダイナマイト爆破における数回のやり直しや、その後の大学生活や刑務所の記憶)は持っているという不思議な構造をしている。
 仮にそういう記憶の持ち方がありならば、人間はまっとうな社会生活ができるんだろうか?ラスト手前みたく精神病棟に入れられるのがオチだと思うんだが。冒頭にも書いたようにラストはちょっと切なく、でも救われる終わり方をしているが、エヴァンはそこできちんとした社会人らしく振舞われているのがちょっと不思議だった。

 いや、自分でもまだまとめきれてないかな。まあこういう記憶に関する映画って、冒頭にラストの1シーンを持ってきやすいんですかね。メメントとか…って1つしか出てこないや。それに比べると全然気持ちのいい作品ですけど。
posted by なす at 23:00| 東京 🌁| Comment(82) | TrackBack(11) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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